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平日の夜だけでできる部屋の整え方

あなたも帰宅してから部屋を見渡して、「また散らかってる…」ってため息ついてませんか?。朝バタバタと出かけて、夜はクタクタで帰ってくる。週末にまとめて片付けようと思っても、やっと訪れた休日は体を休めたいですよね。

でも大丈夫。平日の夜でも、ほんの少しの工夫で部屋は見違えるように整えられます。ポイントは「完璧を目指さない」こと。

今日から始められる、働く女性のための現実的な部屋の整え方をお伝えしますね。

帰宅後15分の「リセットタイム」を作る

仕事から帰ってきたら、まずは玄関で靴を揃えるところから始めましょう。たったこれだけでも、帰宅時の印象が変わります。

そのまま部屋着に着替えたら、脱いだ服はすぐに洗濯カゴへ。床やソファに置きっぱなしにしないだけで、部屋の散らかり具合が半減するんです。

次に、朝使った食器やコップがシンクに残っていたら、さっと洗ってしまいましょう。食器洗いって溜め込むほど億劫になりますよね。夕食後にまとめて洗えばいいかな、と思っても、疲れた体ではもっと大変。

だから朝の分だけでも片付けておくと、夜の負担がグッと減ります。

「ながら片付け」を味方につける

お風呂のお湯を溜めている間、電子レンジで温めている間、こうした「待ち時間」って意外とありますよね。この数分間を活用するんです。

テーブルの上に散らばった郵便物や書類を整理したり、化粧品をポーチに戻したり。何かをしながらついでに片付ける癖をつけると、特別に片付け時間を取らなくても部屋がきれいになっていきます。

スマホを充電しながらリビングをぐるっと一周して、本来の場所に戻すべきものを集める「お片付けウォーキング」もおすすめ。歩きながら物を拾い集めて、それぞれの定位置に戻していく。これなら運動不足解消にもなって一石二鳥ですよ。

エリア別・夜にできる簡単メンテナンス

部屋全体を一気に片付けようとすると、時間も気力も必要です。でも、エリアを絞って少しずつ整えていけば、平日の夜でも無理なく続けられます。

曜日ごとにエリアを決めて、ローテーションで回していくのもいいですね。

玄関周りは「見せる収納」で解決

玄関って意外と散らかりやすい場所。靴が脱ぎっぱなし、宅配の段ボールが積まれている、バッグが床に置きっぱなし…。

帰宅して最初に目にする場所だからこそ、ここが整っていると気分が全然違います。

壁にフックを取り付けて、よく使うバッグやコートをかけられるようにしてみてください。床に置くより断然楽ですし、見た目もすっきり。玄関マット下に小さなトレイを置いておけば、鍵やアクセサリーの一時置き場にもなって便利ですよ。

キッチンは「夜のうちに明日の準備」

夕食後の片付けって正直面倒くさいですよね。でも、シンクをリセットしてから寝ると、翌朝の気分が本当に違います。

食器を洗って、調理台をサッと拭く。これだけで十分。生ゴミはその日のうちに処理して、三角コーナーも軽く洗っておきましょう。

余裕があれば、明日の朝食用にコーヒーカップを出しておいたり、お弁当箱を並べておいたり。ほんの少しの準備が、バタバタする朝を穏やかにしてくれます。冷蔵庫の扉も開けたついでに、賞味期限切れのものがないかチェックする習慣をつけると無駄も減りますね。

寝室は「リラックス空間」を死守する

あなたの寝室、本当にくつろげる場所になっていますか? ベッドの上に服が積まれていたり、サイドテーブルが物であふれていたりしませんか。睡眠の質を上げるためにも、寝室だけは聖域として保ちたいところ。

夜寝る前に、ベッド周りを片付ける時間をほんの2~3分でいいので作ってみてください。読みかけの本は本棚に、使ったティッシュはゴミ箱に。

枕元に置くのはスマホの充電器とお気に入りのアロマだけ、くらいがちょうどいい。シンプルな空間の方が、深く眠れるんです。

平日に無理なく続けるための仕組み作り

片付けって習慣化できれば勝ち、とよく言われます。でも習慣化するまでが大変なんですよね。そこで、仕組みさえ作ってしまえば自然と片付く、そんな方法をいくつかご紹介します。

物の「指定席」を明確にする

散らかる最大の原因は、物の置き場所が決まっていないこと。「とりあえずここに置いとこう」が積み重なって、気づいたら部屋中が物だらけになってしまいます。だから、よく使うものほど明確な指定席を作ってあげましょう。

リモコンはリビングテーブルの引き出し、化粧品はドレッサーの右側、充電ケーブルはベッドサイドの小箱に。こうして決めておけば、使った後に戻す場所で迷いません。

家族と暮らしている人は、この「指定席」をみんなで共有するとより効果的ですよ。

  • バッグの中身 - 帰宅したらすぐに出して、鍵は玄関、財布は定位置、書類は専用トレイへ
  • 洋服 - 明日も着るものはハンガーラックに、洗濯するものはカゴへ、迷ったら洗濯
  • 郵便物 - DM類はその場で処分、重要書類は専用ファイルに即仕分け
  • コスメ - よく使うものは取り出しやすい場所、たまにしか使わないものは引き出しの奥へ

「1日1捨て」で物を増やさない

新しい服を買ったら、古い服を1着手放す。新しいコスメを買ったら、使い切れていないものを1つ処分する。

こうして「1イン1アウト」のルールを作ると、物が増え続けることを防げます。毎日1つ何かを手放す習慣をつけるのも効果的。

「捨てる」って罪悪感を感じる人も多いと思います。そんな時は、フリマアプリに出品したり、リサイクルショップに持ち込んだり。誰かに使ってもらえると思えば、手放すハードルも下がります。

「完璧主義」をやめて「70点主義」でいく

これ、本当に大事なんです。「片付けるなら徹底的に」と思うと、結局手をつけられなくなってしまいます。でも、70点くらいの状態をキープできれば、生活するには十分なんです。

床に物が散乱していない、テーブルの上が使える、それだけでも合格点。

引き出しの中がぐちゃぐちゃでも、扉を閉めれば見えません。完璧を求めて疲弊するより、ゆるく長く続けられる方がずっといい。あなたは片付けのプロを目指しているわけじゃないんですから、自分が快適に過ごせる程度で十分なんですよ。

週末にちょっとだけ本気を出すポイント

平日は最低限のメンテナンスで乗り切って、週末に少しだけ時間をかける。このメリハリがあると、部屋の状態を保ちやすくなります。

といっても、休日を丸々片付けに使うわけじゃありませんよ。土曜か日曜の朝、30分だけでいいんです。

週に一度の「ちょこっと掃除」

平日にできない掃除機がけや拭き掃除を、週末の朝にサッとやってしまいましょう。朝の涼しい時間帯にやると、体も動きやすくて意外とはかどります。掃除機は全部屋じゃなくても、リビングだけとか、気になる場所だけでOK。

お風呂掃除やトイレ掃除も、週に一度しっかりやっておけば平日は軽く流すだけで済みます。窓を開けて換気しながら、好きな音楽をかけて。掃除って意外と気分転換になるんですよね。終わった後のスッキリ感がクセになります。

冷蔵庫と収納の「見直しタイム」

週末こそ、冷蔵庫の中を整理する絶好のタイミング。賞味期限が近いものを確認して、今週中に使い切るメニューを考えたり。買い物に行く前にやっておくと、無駄な買い物も減りますよ。

クローゼットや引き出しも、週に一度軽く見直す習慣をつけると、物が迷子になりません。着ない服が手前に出てきていたら奥にしまう、よく着る服は取り出しやすい位置に。この5分の調整が、平日の朝のバタバタを減らしてくれます。

自分を責めない、楽しむ片付けのコツ

最後に一番大切なことをお伝えします。それは、「片付けられない自分」を責めないこと。あなたは毎日頑張って働いて、疲れて帰ってきて、それでも部屋を整えようとしている。その気持ちだけで十分すごいことなんです。

SNSで見かける完璧に整った部屋と比べて落ち込む必要はありません。あれは「見せるため」に整えられた部屋。あなたの部屋は「暮らすため」の部屋です。

生活感があって当たり前。多少散らかっていても、あなたが心地よく過ごせていればそれでいいんです。

小さな変化を楽しむ気持ちを持つ

玄関の靴が揃っている、シンクに食器がない、テーブルの上が広く使える。こうした小さな変化を、ちゃんと自分で認めてあげてください。「たったこれだけ」じゃなくて、「これだけできた」と考える。この思考の転換が、片付けを続ける原動力になります。

お気に入りの香りのルームスプレーを使ったり、かわいい収納グッズを取り入れたり。片付けそのものを楽しめる工夫があると、もっと続けやすくなりますよ。あなたの部屋は、あなたが一番長く過ごす場所。だからこそ、無理なく、自分らしく、心地よく整えていきましょう。